車のタイヤの種類と長所・短所について

タイヤの分類について

タイヤには様々な種類があり、大きく3つの分類があります。

1. シーズン別
2. 機能別
3. 構造別

これらの分類別に解説します。

シーズン別タイヤ分類

使用する季節に応じて、ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤの３つに分類されています。

ノーマルタイヤ・サマータイヤ

ノーマルタイヤとは新車に標準装備されている一般的なタイヤです。

スタッドレスタイヤ(冬用)と区別するためにサマータイヤ(夏用)とも言われますが、夏以外のシーズンでも使用できます。

雪があまり降らない地域では一年を通じて使用できる

雪道や凍結道路では滑りやすいく、タイヤチェーンが必要になる

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤとは、主に雪道や凍結道路走行用に使うタイヤです。

スタッドレスタイヤは低温でも柔らかいゴムを使用しているため、低温でもグリップ力があります。

雪道や凍結道路で滑りにくい

やわらかいので減りが早い

オールシーズンタイヤ

オールシーズンタイヤとは、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの間の性能を持つタイヤです。

乾いた路面から雪道まで幅広く使用できます。

季節に関係なく一年中使用できる

夏はノーマルタイヤより性能が低く、冬はスタッドレスタイヤより性能が低く中途半端である

機能別タイヤ分類

タイヤには乗り心地、グリップ力、経済性など様々な機能があり、ある機能を優先した種類別に分類されています。

ここでは以下のつのタイヤについて解説します。

低燃費タイヤ・エコタイヤ

低燃費タイヤやエコタイヤは燃費性能が優れたタイヤです。

他のタイヤより軽くしたり、転がり抵抗を低くして低燃費を実現しています。

この２つの違いはJATMAのグレーディングシステムの基準を満たしているかどうかであり、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の一定基準を満たしているのもが低燃費タイヤです。

エコタイヤにはこのような基準はありません。

燃費がよく長持ちする

ノーマルタイヤと比較して、グリップ力が弱く高価である

コンフォートタイヤ（プレミアムタイヤ）

コンフォートタイヤは、プレミアムタイヤとも言われ、静粛性や操作性を向上したタイヤです。

高級車に装備されることが多いです。

静寂性と操作性が良好で、乗り心地が良い

ノーマルタイヤと比較して高価である

スポーツタイヤ

スポーツタイヤは、走りに特化したタイヤです。

グリップ力が高く、急発進、急加速、急ブレーキでも路面をしっかりとらえすように設計されています。

グリップ力があり走行性能に優れている

タイヤが減りやすく、燃費性能や静寂性に劣る

ランフラットタイヤ

ランフラットタイヤは、パンクしても一定距離を走行できるタイヤです。

タイヤを固くすることで空気が抜けてもタイヤがつぶれないようにしています。

これと似た性能も持つものとしてシーリングタイヤがあり、こちらは空いた穴をふさぐ構造になっています。

パンクしても走行できる

ノーマルタイヤと比較して乗り心地が悪く、高価である

応急タイヤ

応急タイヤはパンクをしたときに一時的に使用するタイヤです。

トランクなどにタイヤ交換工具と共に保管されています。

最近では車重を軽減、環境負荷の観点からパンク修理キットに置き換わってきています。

その他

上記以外として、SUVやミニバンなどに特化したタイヤなどがあります。

構造別タイヤ分類

ラジアル構造とバイアス構造の大きく2つの構造に分類されます。

その大きな違いは、カーカスの配置方法にあります。

カーカスはタイヤの胴体部分の骨組みで、衝撃や荷重、空気圧に耐える部分になります。

ラジアル構造

ラジアル構造は、カーカスがタイヤの中心から放射状（タイヤの回転方向に対し垂直）に配置された構造になっています。

カーカスをベルトで締め付けて構造になっており、地面に接する面の強度が高くなっています。

ラジアル構造のタイヤをラジアルタイヤと呼びます。

現在の車には、主にこのラジアルタイヤが使用されています。

バイアス構造

バイアス構造は、カーカスが斜め（タイヤの回転方向に対し45度程度）に配置された構造になっています。

カーカスのねじれを防止するため、逆方向に複数重ね、それをブレーカーで締め付けています。

バイアス構造のタイヤをバイアスタイヤと呼びます。

バイアスタイヤは応急タイヤなどに使用されています。

まとめ

シーズン別、機能別、構造別の３点から分類したタイヤについて解説しました。

最後までお読み下さりありがとうございました。