車のタイヤについていろいろ分からないことがあります。
購入時の注意点や購入後の点検等知っておくと良いことを教えてください。
タイヤにはサイズや製造日などが記載されていますので、購入前にこれらを事前に把握しておくと良いでしょう。
購入後については点検方法や交換時期などを把握しておくと安全にカーライフを楽しめると思います。
それらについて解説しますので、よければ参考にしてください。
タイヤは地味だけど大切なパーツ!
タイヤを購入する前に知っておきたい事
タイヤを購入する際知っておいた方が良い事をまとめました。
お店の人に任せれば知らなくても済みますが、知っているとより自分の好みの車になるかと思います。
サイズの見方
タイヤサイズはタイヤの側面に下記の写真のような記号で記載されています。
①タイヤ幅
タイヤの断面幅になります。
図のAの部分で単位はミリメートル(mm)です。
②扁平率
タイヤ幅に対する断面の高さを示しており、図のB÷Ax100で計算されます。
数値が小さくなるほど断面が薄いタイヤになり、レスポンスが良くスポーティーな乗り心地になる傾向があります。
逆に数値が大きくなるほど断面の厚いタイヤになり、マイルドな乗り心地になる傾向があります。
③タイヤの構造記号
一般的なタイヤはラジアル構造であり、Rの記号が付いています。
④タイヤの内径(ホイールのリム径)
ホイールのリムの直径であり、単位はインチになります。
⑤ロードインデックス
タイヤ1本あたりが支えられる荷重を示しています。
インデックス(指数)ですので換算表を用いて負荷能力(kg)が求められます。
インデックス数値が大きいほど負荷能力が大きくなります。
例) インデックス82 = 負荷能力475kg
タイヤ交換時は負荷能力が下がらないように注意が必要です。
⑥速度記号
走行可能な速度を示す記号です。
法定速度以上になっているので、サーキット走行などをしない限りあまり気にしなくて良いでしょう。
速度記号 | L | Q | S | T | H | V | W | Y |
最高速度(km/h) | 120 | 160 | 180 | 190 | 210 | 240 | 270 | 300 |
製造日の見方
タイヤの製造日は製造年月日ではなく製造年と製造週で表記されます。
4桁の数字がタイヤ側面に表記されており、最初の2桁の数字は製造週を示し、後ろの2桁の数字は製造年を示しています。
写真の「X2815」から2015年28週目に製造されたタイヤと分かります。
種類について
同じサイズのタイヤでもサマータイヤ(夏用)、スタッドレス(冬用)、SUV用、エコタイヤ等様々な種類があります。
これらについては下記の記事を参考にして下さい。
購入する場所
タイヤはいろいろな場所で購入できます。
- タイヤ専門店
- メーカー直販のタイヤ専門店
- カー用品店
- 整備工場
- カーディーラー
- ガソリンスタンド
- ネット通販
一般的にネット通販はほかに比べ低価格で購入できますが、自分で取り付けたり、取り付けてもらえる店舗を探す必要や外したタイヤの処分を考える必要があります。
価格や品揃えに差がありますが、ネット通販以外の場所では自分の車に取り付けられるタイヤかどうかなどのアドバイスがもらえたり、処分について考える必要がなくなります。
インチアップ
ホイールのリム径を大きくすることをインチアップと言います。
見た目からインチアップを考える人が多いと思いますが、一般的に下記のメリット、デメリット、注意点があります。
見た目の向上(ドレスアップ)
コーナリング性能の向上(グリップ力の向上)
乗り心地の悪化(ロードノイズの増加)
燃費の悪化
車体からのはみ出し
車体との接触
メーター誤差
加重指数(ロードインデクス)確保
注意点については購入店で確認すれば大丈夫でしょう。
タイヤを購入してから
車の安全性を考えると、走る能力より止まる能力の方が大切であると考えられます。
止まる能力は主にブレーキ性能とタイヤの性能で決まりますので、タイヤは安全上非常に重要なパーツになります。
この重要な性能を十分に発揮するために、タイヤについて気を付ける点を以下に示します。
日常点検
日常点検をすることでタイヤの性能低下を早めに察知します。
①空気圧のチェック
タイヤの空気圧が下がると、燃費が悪化したり摩耗しやすくなります。
逆に高すぎると摩擦係数が低下し、止まりにくくなります。
運転席のドア周りや給油口に適正空気圧が表記されていますので、ガソリンスタンドなどで空気圧をチェックし適正範囲に調整します。
②タイヤの溝の深さのチェック
タイヤの溝が浅くなると雨の日に車が氷の上を走っているような現象(ハイドロプレーニング現象)が発生し非常に危険です。
タイヤの横にある三角印(スリップサイン)の場所の溝は他の場所に比べ浅くなっており、その溝がなくなっていないことを確認します。
また、タイヤの減り方に偏りがないかも確認します。
③傷、ひび割れのチェック
タイヤにキズがあったり、ひび割れが発生したりすると、パンクの原因、ひどいときはバースト(破裂)の危険性があります。
また、タイヤに釘等が刺さってないかも確認します。
タイヤに釘が刺さっていたら、スペアタイヤに交換する、パンク修理キットで応急処置をして、速やかにお店等で点検しましょう!
釘を抜いて走行したり、空気が抜けた状態で走行するのは危険ですのでやめましょう!
ローテーション方法
場所によってタイヤの摩耗度合いや摩耗個所に違いがあります。
タイヤローテーションをすることで摩耗性を均一にすることができ、タイヤの寿命を延ばすことができます。
ローテーション方法は、駆動方式やタイヤの種類によって異なります。
自分で行う場合は交換するタイヤのローテーション方法を事前に調べましょう!
タイヤを1組しか持っていないと二本同時に外すことになりますので、お店等にお願いした方が良いかもしれません。
スタッドレスタイヤ等を使用する方は、交換のタイミングで行うとよいでしょう。
保管場所と保管方法
冬にスタッドレスタイヤを使用する場合、外したタイヤを保管する必要があります。
ゴムを劣化させる大きな原因は「光」、「温度」、「水や化学物質などの付着物」ですので、それらをできるだけ避けるように保管します。
保管場所
- できれば屋内
- 冷暗所
- 風通しの良い場所
- 雨の当たらない場所
- エアコンの室外機などの機器類の近くは避ける
保管方法
- 水でよく洗い汚れを落とす
- しっかり乾燥させる
- 空気を抜く(既定の半分程度の空気圧)
- 横にする(ホイールが付いている場合)
- 時々タイヤの位置を変える(負荷の軽減)
横置きはホイールの重みによる変形を防ぐためです。
タイヤ単独での保管の場合は、サイド部分の負荷を防ぐため、縦置きが良いです。
交換目安
①溝が減っている
タイヤの溝が減ってくるとグリップ力が低下します。
スリップサインが見える前に交換しましょう。(参照:日常点検)
②見た目に異常がある
タイヤにひび割れがある、釘やガラス片など異物が刺さっている、一部だけ摩耗している(偏摩耗)場合は交換しましょう。
③使用後4~5年後
ゴムは経時で劣化しますので、使用開始後4~5年で交換しましょう。
中古車を購入した場合は製造年で判断すると良いでしょう。(参照:製造日の見方)
まとめ
シーズン別、機能別、構造別の3点から分類したタイヤについて解説しました。
安全面でタイヤは非常に重要なパーツになります。
しっかりと点検して安全にカーライフを楽しみましょう!
走れるより止まれることが重要!
本記事は個人的な知識をまとめたものになります。
間違いがあればご指摘いただけると助かります。
最後までお読み下さりありがとうございました。
それでは、皆さんも『めんどくさい事を楽しみましょう!』
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