LED蛍光灯と従来の蛍光灯との違いや交換方法を解説

図_両側給電LED 修理・改良
質問者
質問者

蛍光灯をLED化したいのですが、昔の蛍光灯器具にそのままLED蛍光灯を付けることは可能でしょうか?

エド
エド

基本的には付け替えるだけではダメですね。

ちょっとした作業でできる場合と配線を変更する必要がある場合の2種類あります。

質問者
質問者

それって自分でできるのでしょうか?

エド
エド

DIYですることは可能ですが、何点か注意点があります。

以下の記事を参考にして判断して頂ければと思います。

LED蛍光灯について

LED蛍光灯とは

LED蛍光灯とは、従来の蛍光灯用照明器具に取り付けて使用できるよう、既存の蛍光灯と同じような形状に合わせて作られたLED照明部品になります。

しかしながら通常の蛍光灯にある安定器やグローランプなどを取り外す必要があり、単純に付け替えるだけで使用することはできません。

LED蛍光灯の特徴

従来の蛍光灯とLED蛍光灯の主な違いは以下の通りです。

  • 消費電力が低い(電気代が安くなる)
  • 寿命が長い
  • 熱くなりにくい
  • 割れにくい(ガラスでない素材が使える)
  • 価格は下がっているがまだ高い
  • 単純に取り換えるだけでは使用不可

LED蛍光灯の種類

LED蛍光灯には大きく分けて両側給電と片側給電の2種類あります。

両側給電タイプ

両側給電タイプは蛍光灯の両端に電圧をかけるタイプです。

従来の蛍光灯のように片側2カ所配線する必要はなく、片側1ヶ所ずつ配線すれば点灯します。

図_両側給電LED

片側給電タイプ

片側給電タイプは従来の蛍光灯の片側2カ所に配線するタイプです。

図_片側給電LED

LED蛍光灯を選定する上での注意点

両側給電タイプでも片側2カ所ずつ配線が必要なものもあったり、片側給電タイプでも両端に配線が必要なものもあります。

このようにLED蛍光灯には決まった配線方法(規格)がないため注意が必要です。

照明器具種別の配線方法

従来の蛍光灯用照明器具にはグロースタータ形、ラピッドスタート形、インバーター形の3種類あり、蛍光灯もそれに合わせた種類があります。

LED蛍光灯を使うための方法が照明器具種によって若干異なります。

ここでは両側給電タイプのLED照明を使用する場合について説明します。

グロースタータ形照明器具でLED蛍光灯を使う方法

グロースタータ形照明器具は点灯するためにグロー球を使用します。

最も古くから使われている方式で、点灯するまでのタイムラグがあります。

FLと記載された蛍光灯を使用します。

図_グロー型従来

グロースタータ形照明器具のLED化には2種類方法があります。

1つ目はグロー球を外して使用する方法です。

この場合、グロー球を取り外し、LED蛍光灯を取り付けるだけの簡単な作業です。

配線工事(バイパス工事)がありませんので電気工事士の資格は必要もありませんが、安定器を取り付けたまま使用できるLED蛍光灯を選定する必要があります。

また電気代の節約効果が低く、安定器が故障すると使用できなくなるといったデメリットがあります。(LED蛍光灯より安定器の方が寿命が短い)

元の蛍光灯に戻して使用ですることができるといったメリットがあります。

図_グロー型LED-1

2つ目の方法は安定器を外して使う方法です。

LED蛍光灯の本来の使用方法になりますが、配線工事(バイパス工事)が必要で電気工事士の資格がないと作業できません。

LED本来の性能を発揮する事ができ、電気代の節約にもなります。

図_グロー型LED-2

ラピッドスタータ形やインバーター形の照明器具でLED蛍光灯を使う方法

ラピッドスタータ形照明器具やインバーター形の照明器具はスイッチオンですぐに蛍光灯が付く照明器具になります。

ラピッドスタータ形照明器具にはFLR、インバーター形蛍光灯にはFHFと記載された蛍光灯を使用します。

図_インバーター型従来

ラピッドスタータ形照明器具やインバーター形の照明器具でLED蛍光灯を使用するには安定器を取り外す必要があり、電気工事士の資格が必須となります。

図_インバーター型LED

参考:実際の取り付け作業

実際の取り付け作業を知りたい方はこちらの記事を参照ください。

まとめ

従来の蛍光灯照明器具をLED化する方法について解説しました。

LED化により電気代の節約することができますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょう。

LED化の配線作業(バイパス工事)には電気工事士の資格が必要です!

本記事を参考にした作業については自己責任でお願いします。

最後までお読み下さりありがとうございました。

それでは、皆さんも『めんどくさい事を楽しみましょう!』

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