
初代L880K型コペンの走りをもっと楽しみたいと思っています。
少し調べるとコンピューターを交換すると速くなるようで、D-SPORT製のコンピューター(ECU)がお手軽にパワーアップできて良さそうのなのですが。。。
ECUって自分で交換できるものなのでしょうか?

私は自分でD-SPORT製ECUを取り付けました。
特徴や取り付け手順を紹介しますので、もしよければ参考にしてください。

64馬力を乗り越え、パワーアップ!
ECUとは
車載ECUとは自動車に取り付けられているコンピューターです。
ECUはエレクトリックコントロールユニット(Electronic Control Unit)やエンジンコントロールユニット(Engine control unit)の略称になります。最近はエンジン以外をコンピューター制御する場合が増えているので、エレクトリックコントロールユニットという意味合いが強くなっています。
一般ユーザーが車載ECUを交換する目的はエンジン制御部分の改善(パワーアップ)が主であり、今回のケースもそれに該当します。
車載ECUの交換には物理的に別製品に交換する場合と、既存のECUのデータを書き換える場合の2種類あります。
物理的に別製品に交換する場合は、オリジナル(ノーマル)の製品がそのまま残りますので、元の状態に戻しやすいですが、コスト的に高くなりやすいです。D-SPORT製のECUはこちらに該当します。
これに対し、オリジナルのECUのデータを書き換える場合は、元データを消してしまうため、元の状態に戻しにくいです。(再度データを書き換える必要があります。)
また、書き換えのためにECUを郵送したりすると、その間車に乗れなくなります。
ただ、別製品に交換の場合に比べ、コスト的に安くなる場合が多いです。
あと、ECUはあくまでコンピューター制御プログラムのですので、車に取り付けられたパーツの種類やセッティング状態に合わせたECUを選ばないといけません。(本来は各種セッティング状態に合わせてECUを書き換えます。)
D-SPROT製ECUの特徴と注意点
D-SPORT製のECUはコンピューターの書き換えではなく、物理的に交換する製品になります。
ノーマル64馬力が80馬力程度になり、約2割強パワーアップします。


64馬力規制を解除し、高回転領域のパワーがかなり向上しています。
エンジン本来のパワーをきちんと使えるようにしている感じです。

能力開放!
D-SPORT製のECUはいわゆるポン付けOKのお手軽製品ですが、いくつか注意点があります。
ガソリンがハイオクに変更
イモビライザー機能がキャンセル
スパークプラグの交換が必要(製品に付属、熱価6 → 7)
初代L880K型コペン用ECUには2種類存在

ハイオク仕様になるのに注意が必要です。

MTとATで共通ですが、前期エンジンと後期エンジンとで型番が異なりますのでご注意を!
年式 | 品番 |
---|---|
02.06~03.08 | 89560-E081 |
03.08~12.08 | 89560-E082 |

前期型は廃盤になっておる。(2024年2月現在)
購入したD-SPORT製ECU
私が購入したD-SPORT製ECUは下記の物です。

2024年8月にYahoo!ショッピングにて購入しました。(税込価格約¥83,500)
品番は89530-E082(後期型)になります。
- ECU本体
- スパークプラグ4本
- フューエルラベル
- 取扱説明書
- 保証書
「コペンと駆け抜ける夏のスポーツドライブキャンペーン」(2024年7月10日~2024年8月31日)の時期に購入しましたのでスポーツエアフィルターが貰えました。

取り付けに使用した工具
- レンチ、スパナ類
取り付け手順

お決まりですが、自己責任でお願いします。
バッテリーを外す
バッテリーのマイナス端子を外します。(10mm)

軍手などで絶縁しておきましょう。
10分以上待ってから次の作業に移ります。
ECUを交換する
グローブボックスを外します。
開いてボックスの両側面を内側に押すとストッパーが外れます。

奥の布をめくると、左側にECUがあります。
固定ネジ2本(10mm)を外します。

カプラー4つを外してノーマルECUを取り出します。
カプラーの爪が固いので外しにくいです。

ノーマルECUに比べ、D-SPORT製ECUの方が小さいです。

D-SPORT製ECUにカプラー4つを差し込みます。
カプラーの大きさが異なるので間違える心配はありません。
固定ネジ2本(10mm)で車体に固定します。

グローブボックスを元に戻します。
スパークプラグを交換する
付属のスパークプラグに交換します。(熱価6 → 7)
交換方法は下記の記事を参考にして下さい。
上が交換したプラグ(NGK製BKR7EIX-P、熱価7)で、下が交換前のプラグ(NGK製BKR6ETP、熱価6)になります。

NGK製BKR7EIX-Pは1極タイプですが、NGK製BKR6ETPは3極タイプです。
多極タイプは、耐振性能、または耐汚損性能が優れているようです。(詳しくは知りません。)
初期化リセット作業
バッテリーのマイナス端子を取り付けます。
エンジンを掛けて、しばらくアイドリング状態で放置しECUを初期化します。(5~15分)
パワーウインドウをリセットします。窓を完全に閉めた状態にしてさらに3秒以上閉めるように長押しするとリセットされます。
これをしないと、ルーフのオープン時に途中で止まってしまうことがあります。
D-SPORT製フロアパネル取り付け前後比較
Before

After


そこを比較する意味があるのか!
D-SPORT製ECUに交換した感想
D-SPORT製ECUを取り付けた個人的な感想です。
- 3,000rpmぐらいからの加速感が良くなった。
- 出だしも少し良くなった。(気がする。。。)
- 今まで以上に運転が楽しくなった。(気分的に)
- 比較的簡単に取り付けられた。(ポン付け)
- いつでもノーマルECUに戻せる安心感がある。
- 高価である。
- ハイオク仕様になる。
- イモビライザーがキャンセルされてしまう。
- 燃費が悪くなる。(仕様か単にアクセルを踏んでしまう影響かは不明?)

とにかく価格がネックでしたが、思い切って購入して良かったと思ってます。
プラシーボ的な効果が大きいかもしれませんが、とにかく運転がより楽しくなりました。

それは良かった。
まとめ
ダイハツコペン(初代L880K型コペン)用のD-SPORT製ECUについて紹介しました。
ECUを交換することで64馬力規制をキャンセルでき、JB-DETエンジン本来の性能を発揮することができます。
D-SPORT製ECUは実績もあり、ポン付けできるお手軽安心のECUで、少しパワーアップさせたい方にお勧めです。
最後までお読み下さりありがとうございました。

それでは、皆さんも『めんどくさい事を楽しみましょう!』
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