初代コペンが気に入って探しはじめたけど、いろんな特別仕様車が出ていて違いが分からないのですが。
通常グレードと特別仕様車の違いやどれぐらいの価格で入手できるのか知りたいなあ。
初代コペンってたくさんの特別仕様車が出ていますが、その違いってわかりにくいですよね。
私は2002年に初代コペンが発売されてからずっと憧れており、2019年2月についにオーナーになりましたが、仕様の違いがよく分からなくて購入時に調べまくりました。
そこで、各種特別仕様車の違いについてまとめてみました。
これから初代コペンオーナーになりたい人向けの購入検討の参考情報ってことだな。
- 初代コペンの通常グレードと特別仕様車の違い
- 初代コペンの基本仕様と仕様変更
- 初代コペンの装備の違い(通常グレードおよび各種特別仕様車)
- 通常グレード
- 特別仕様車
- 1st Anniversary Edition(ファーストアニバーサリーエディション)
- 2nd Anniversary Edition(セカンドアニバーサリーエディション)
- Tan Leather Edition(タンレザーエディション)
- Ultimate Edition(アルティメットエディション)
- Ultimate Edition II Memorial(アルティメットエディションIIメモリアル)
- Ultimate Edition II(アルティメットエディションII)
- Ultimate Leather Edition(アルティメットレザーエディション)
- Ultimate Edition S(アルティメットエディションS)
- 10th Anniversary Edition(10thアニバーサリーエディション)
- 初代コペンの流通量と中古車価格帯(2020年12月独自調査)
- 余談:普通車の初代コペン
- 最後に
初代コペンの通常グレードと特別仕様車の違い
通常グレードのコペンと特別仕様車のコペンとで、エンジン等の基本設計に違いはありません。
ステアリング、シート、サスペンション、グリル等の装備が異なるだけです。
初代コペンには通常グレードが3種類、特別仕様車が9種類あります。
装備が違うだけだけど、その違いが大きいんだよ!
初代コペンの基本仕様と仕様変更
特別仕様車の違いの前に、基本仕様と仕様変更について把握しておきましょう。
L880Kの基本仕様
型式 | LA-L880K → ABA-L880K(2004年6月~) |
エンジン | JB-DET(直列4気筒ターボ) |
駆動方式 | FF(フロントエンジン・前輪駆動) |
変速機 | 4速AT または 5速MT |
今は亡き、軽の直列4気筒ターボエンジン(JB-DET)を搭載した最後の車になります。
L880Kの主な仕様変更点
初代コペンは2002年6月(発売)から2012年8月(生産終了)と約10年間販売されたロングモデルですが、その間の変更点はほとんどありません。
型式 | LA-L880K → ABA-L880K(2004年6月~、排ガス規制対応) |
ラジオアンテナ | ロッドアンテナ → フィルムアンテナ(2008年12月~、保安基準変更対応) |
オープニングカバー | オプション → 標準装備(2008年12月~) |
型式は排ガス規制対応が目的で細かい修正が行われているようです。
チューニングにはLA-L880Kの方が適しているようですが、通常ユーザーにはほとんど関係ありません。
それより、状態の良い高年式のABA-L880Kを選んだ方が良いと思います。
アンテナについては見た目(好み)の問題でしょう。
オープニングカバーはオープン時に座席とトランクの間のスキマを埋めるカバーです。
取付けると見た目が良くなりますが、取り付けが面倒なのでほとんどの方は使用していません。
私も、購入時に一度取り付けただけで以後使用していませんw
初代コペンの装備の違い(通常グレードおよび各種特別仕様車)
初代コペンの通常グレード(3種)と特別仕様車(9種)の装備についてまとめました。
通常グレード
Active Top(アクティブトップ)
軽自動車初の電動オープントップを装備した初代コペンの標準モデル。
約10年間販売されましたが、変更点はほとんどありません。
- 2002年6月販売開始
- 2004年6月型式変更(LA-L880K → ABA-L880K)
排ガス規制対応のための様々な細かい変更
- 2008年12月ロットアンテナ → フィルムアンテナへの変更
保安基準変更に対応するための変更
- 2008年12月オープニングカバーの標準装備
オプションであったオープニングカバーが標準装備に変更
- 2010年8月標準装備の充実化
プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ(HID)、イモビライザー(盗難防止)、シートヒーターの3つが標準装備に変更
- 2012年8月販売終了
車体形状が新しい保安基準を満たさなくなったため
Active Topの発売期間と新車価格
発売期間 | 2002年6月~2012年8月 |
新車価格 | 150万円(LA-L880K) 157万円(2010年7月以前のABA-L880K) 170万円(2010年8月以降のABA-L880K、4AT車) 172万円(2010年8月以降のABA-L880K、5MT車) |
Detachable Top(デタッチャブルトップ)
デタッチャブルトップとは手動脱着式のルーフのことです。
基本的にコペンを欲しい方はアクティブトップ(ルーフの電動オープン)だと思います。
アクティブトップに比べ30kgほど軽いため、ストイックな走りを追求する人か希少性を求める人向けになります。
ルーフ色は基本ブラック(一部を除く)です。
細かい違いとしては、サイドガラスが片側1枚で分割していません。
(アクティブトップは後方が三角窓の2枚構造です。)
リアスポイラーとスポーツパックが標準装備されていますが、ロールバーがオプションとなっています。
Detachable Topの発売期間と新車価格
発売期間 | 2002年9月~2007年8月 |
新車価格 | 150万円(LA-L880K) 157万円(ABA-L880K) |
Leather Package(レザーパッケージ)
アクティブトップにメーカーオプションであったレザーパックを標準装備したモデル。
Leather Packageの発売期間と新車価格
発売期間 | 2007年9月~2009年8月 |
新車価格 | 173万円(ABA-L880K) |
特別仕様車
1st Anniversary Edition(ファーストアニバーサリーエディション)
初代コペン発売1周年を記念して設定された特別仕様車。
オープンカーの本場であるイギリスをイメージしたモデルとなっている。
1st Anniversary Editionの発売期間と新車価格
発売期間 | 2003年7月~2004年5月 |
新車価格 | 166万円(LA-L880K) |
2nd Anniversary Edition(セカンドアニバーサリーエディション)
初代コペン発売2周年を記念して設定された特別仕様車。
レカロシートやMOMO製ステアリングを採用しスポーティーさを強調したモデルとなっている。
2nd Anniversary Editionの発売期間と新車価格
発売期間 | 2004年6月~2006年5月 |
新車価格 | 178万円(ABA-L880K) |
Tan Leather Edition(タンレザーエディション)
名前を変更し、ファーストアニバーサリーエディションを継続販売した特別仕様車。
排ガス規制のため型式がABA-L880Kに変更となっている。
Tan Leather Editionの発売期間と新車価格
発売期間 | 2004年6月~2009年8月 |
新車価格 | 174万円(ABA-L880K) |
Ultimate Edition(アルティメットエディション)
レカロシート、MOMO製ステアリング、BBS製アルミホイール、ビルシュタイン製ショックアブソーバーと豪華装備で人気のある特別仕様車。
まさに究極の (アルティメット)モデルとなっている。
Ultimate Editionの発売期間と新車価格
発売期間 | 2006年6月~2007年8月 |
新車価格 | 189万円(ABA-L880K) |
Ultimate Edition II Memorial(アルティメットエディションIIメモリアル)
ダイハツ100周年を記念して発売された特別仕様車。
好評だったアルティメットエディションの装備をさらに豪華にしている。
Ultimate Edition II Memorialの発売期間と新車価格
発売期間 | 2007年9月~2007年12月 |
新車価格 | 194万円(ABA-L880K) |
Ultimate Edition II(アルティメットエディションII)
ダイハツ100周年を記念して発売されたアルティメットエディションIIメモリアルを継続販売した特別仕様車。
変更点は、アルティメットエディションIIへの名称変更とシリアルプレートの廃止のみである。
Ultimate Edition IIの発売期間と新車価格
発売期間 | 2008年1月~2010年7月 |
新車価格 | 197万円(ABA-L880K) |
Ultimate Leather Edition(アルティメットレザーエディション)
アルティメットエディションIIをベースに本革製スポーツシートと専用ドアトリムを装着した特別仕様車。
初代コペンの中で最もラグジュアリーなモデルとなっている。
Ultimate Leather Editionの発売期間と新車価格
発売期間 | 2009年9月~2010年7月 |
新車価格 | 197万円(ABA-L880K) |
Ultimate Edition S(アルティメットエディションS)
人気のアルティメットエディション系でシートとステアリングを好みで選択できるようになった特別仕様車。
「ウッド&レザーステアリング」を選択すると1万円高い設定となっている。
Ultimate Edition Sの発売期間と新車価格
発売期間 | 2010年8月~2012年8月 |
新車価格 | 206万円(ABA-L880K、4AT) 208万円(ABA-L880K、5AT) ※ウッド&レザーステアリングを選択すると1万円up |
10th Anniversary Edition(10thアニバーサリーエディション)
初代コペンの最後の特別仕様車。
シリアルナンバーの入ったアルミスカッフプレートカバーが装着されている。
10th Anniversary Editionの発売期間と新車価格
発売期間 | 2012年4月~2012年8月 |
新車価格 | 180万円(ABA-L880K、4AT) 182万円(ABA-L880K、5AT) |
初代コペンの流通量と中古車価格帯(2020年12月独自調査)
初代コペンの流通量と中古車価格帯について独自調査した結果を表にしました。
通常グレードの流通量と中古車価格
モデル | 台数 /台 | 最安値 /万円 | 最高値 /万円 | 中央価格 /万円 |
---|---|---|---|---|
Active Top | 482 | 20 | 168 | 66 |
Detachable Top | 7 | 39 | 108 | 47 |
Leather Package | 1 | 65 | 65 | 65 |
- アクティブトップは10年間販売されていただけあって流通量が最も多く、価格の幅も大きい。
- デタッチャブルトップは流通量が非常に少ない。
- レザーパッケージ自体の流通量は少ないが、オプションや特別仕様車で似たような装備のある車体が多くある。
特別仕様車の流通量と中古車価格
モデル | 台数 /台 | 最安値 /万円 | 最高値 /万円 | 中央価格 /万円 |
---|---|---|---|---|
1st Anniversary Edition | 15 | 38 | 127 | 60 |
2nd Anniversary Edition | 41 | 40 | 128 | 70 |
Tan Leather Edition | 27 | 48 | 135 | 90 |
Ultimate Edition | 30 | 39 | 145 | 97 |
Ultimate Edition II Memorial | 13 | 67 | 172 | 80 |
Ultimate Edition II | 48 | 60 | 149 | 106 |
Ultimate Leather Edition | 11 | 80 | 165 | 110 |
Ultimate Edition S | 24 | 88 | 198 | 148 |
10th Anniversary Edition | 12 | 80 | 189 | 149 |
- 大きく、「レカロシート系のスポーティータイプ」と「レザーシート系のゴージャスタイプ」の2つに分かれる。
- アルティメット系は特に人気があり、価格が高い。
ミッションの違いによる流通量と中古車価格の違い
ミッション種 | 台数 /台 | 最安値 /万円 | 最高値 /万円 | 中央価格 /万円 |
---|---|---|---|---|
オートマ / 4AT | 484 | 20 | 168 | 69 |
マニュアル / 5MT | 227 | 30 | 198 | 87 |
- マニュアル(5MT)に比べ、オートマ(4AT)の方が約2倍の流通量がある。
- マニュアル(5MT)の方が約20万円程高い。(あくまでイメージ)
余談:普通車の初代コペン
コペンは軽自動車ですが、実は普通車モデルが存在します。
1.3LのNAエンジン(K3-VE)、左ハンドルの海外(欧州)仕様で、国内販売はされていません。
ごくまれに、日本の中古車市場にも出てくるようです。
欲しい方はマメに探してみてはいかがでしょう。
最後に
本記事は初代コペンの標準仕様の観点で通常グレードと特別仕様車の違いをまとめたものです。
実際の中古車では更にオプションがついていたり、逆に希望の装備が付いてない場合がありますのでご注意ください。
ただ、本記事を参考に希望のグレードをしぼり、年式、走行距離、色、オプション装備、状態等を見ながらご予算に合った初代コペンを探せばスムーズかと思います。
読者様の初代コペン探しに、本情報が少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
それでは、皆さんも『めんどくさい事を楽しみましょう!』
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